ドラムマガジン2016年3月号を読んだ感想
ちょっと前にドラムマガジン2016年3月号が発売されたので読んでみました。
Rhythm & Drums magazine (リズム アンド ドラムマガジン) 2016年… |
今人気、話題の「ゲスの極み乙女。」のほな•いこかさんが表紙になっています。
半年くらい前に僕もゲスの極みのライブを幕張メッセまで観に行きました。
その時のMCで言っていたんですが、なんでもそのライブのちょうど1年前にはLIQUIDROOMでライブをしていたそうです。
1年で幕張メッセでワンマンライブをするほどに成長したんですね!
すごい!!!
てか、LIQUIDROOMでワンマンやるのも十分すごい!!!
今回の感想は、昔は記事の隅々まで全て読んでいたのですが現在は自分の好きなアーティストの記事や気になった記事しか読んでいないので、そこが前提となった感想になります。
今回は僕の尊敬する大好きなドラマー、神保彰さん、沼澤尚さん、村上ポンタ秀一さんのインタビューが掲載されていたので、個人的には買ってパラーっと見た段階ですでに読むのが楽しみでした!
今回の特集は、「ドラム女子のチカラ」ということで女性ドラマーの特集でした。
この特集記事とは別枠でのインタビュー記事が掲載されていますが、表紙のほな•いこかさんも 、「ゲスの極み乙女。」がまだそんなに有名でない頃から美人ドラマーとして注目されていましたからね。
さて、一通り記事を読んでみたのですが、僕はあまり最近のアーティストは詳しくないので、ま〜知らないこと知らないと・・・
国内の方は名前は聞いたことあるな程度でした・・・
海外の女性ドラマーの方も少し紹介されていましたが、こちらはYouTubeでドラム動画をチェックしたことがあったので知っていましたね。
皆さんのインタビューを読みましたが、海外枠のAnika NillesさんとHannah Fordさんは言っている内容もしっかりしていて練習の取り組み方や演奏する上で心がけていることなど深い内容でした。
実際にプレイを見てみると、筋力的なものは流石に男性には敵いませんがスティックコントロールやプレイのキレ、タイム感は男女関係ないことを証明してくれています。
「女性ドラマーの皆さん、日々の練習や工夫次第で男性ドラマーなんて余裕で圧倒することができます!」
「ライブや打ち上げで、女だからっていつも偉そうにドラム論を語ったり求めていないアドバイスを恩着せがましく言ってくる男ドラマーの口を塞いでやりましょう!!!」
そして、記事に載っていた国内の女性ドラマーの記事も読みましたが。正直、「あ〜、国内の女性ドラマーと海外の女性ドラマーはこんなに差があるんだな〜・・・高校生にインタビューしている様だな・・・」という印象を受けました。
もちろん記事に載っていた人全員がそうではないし、このインタビュー記事に載っていない女性ドラマーさんで凄い人はイッパイいるのは確かですが、今回の記事の8割〜9割はそんな印象を受けました・・・
しまいにはドラムマガジンの編集部が出版という形で、全国にこの状況を公表し、当人達に喝を入れることが隠れた目的ではないかと思ったぐらいです。
ですが、僕は彼女達の音源や演奏している姿を見てもいないし、今回のインタビュー記事を読んだだけなので、そこだけで判断するのは良くないと思いYouTubeで一応演奏している曲や姿を見てみることにしました。
すると・・・
!!!
曲もPVもカッコイイじゃないか!
ライブこんなにデカイ所でやってるのか!
プレイも発展途上ではあるが一生懸命叩いている姿に共感を覚えるし、日々自分なりに努力しているからここまで叩けるんだな!
といった印象を受けました!
たぶん年齢的にも若い(実際の年は知らない)ってのもあるだろうし、単純にドラマーの読者に伝わる返答が出来ないだけなんだなと思いました。
ある意味こういった専門誌では損をする部分もあると思いますが、ある意味そこを可愛らしいと思ってくれてより好きになる、新しくファンになるって人もたくさんいるんじゃないかと感じましたね。
では、僕のように全然最近のアーティストに詳しくない人のために、参考までに全員ではないですが何人か動画貼り付けておきますね。
(代表曲とか知らないんで、貼る動画はなんとなくで選びました)
先ずは今回の特集記事の海外枠お二人。
Anika Nilles
Hannah Ford
続いて今回の特集記事の国内枠
みなさん知ってましたか?
僕はさっきも言いましたが全然知りませんでした・・・
ひなんちゅさんがドラマーを勤めるSilent Sirenはメンバー全員が雑誌の読者モデル出身なんですって!?
そんな人達が一生懸命演奏してたり楽しそうにステージ上で動いてて曲も良かったら、そりゃ売れるね!!!
むしろ色々考えると怖いくらいですよ!
あ〜、あとちょっと感じたのは、女性ドラマーの方達はもっとテクニカル指向になっても良いのではないかとも思いましたね。
シンプルなことをパワフルに叩くことを目標にしている方が結構いますが(もちろの大切なことなので追求してください!)自分の比較対象が同じ女性ドラマーであったり、筋肉がたくさんついている男性ドラマーがパワフルに叩いている姿への憧れがあるのではないかと思います。
まず男性ドラマーのパワフルさへの憧れについてですが、自分もこんな風に叩きたいという気持ちはもちろんあると思いますが、自分では気づいていないかももしれませんが自分がいる世界とは別のものを見ている感覚もあるのではないかと思うんです。
分かりやすく言うと、スポーツの世界。例えばバレーボールは同じ競技でも男子と女子で分かれていますよね?
体を使うスポーツの世界では骨格も筋肉量も違う男女では別々に競います。
ドラムも楽器の中では全身を使うのでスポーツ的な感覚が無意識にあると思います。
ですが、ドラムは男子ドラム、女子ドラムといった線引きはないのでパワーで勝負するのなら同じ女性ドラマーだけでなく男のドラマーも比較対象に入れなくてはならないと思います。
ドラムは決して誰かと競う競技ではないですが、他の人との差別化、頭一つ飛び出すためにってことです。
そこで僕がもし女性に生まれてドラムをやっていたとしたら、おそらくテクニカルな面を鍛えようとすると思います!
もちろんパワーも欲しいので、どうやったらパワフルに叩けるか?どうやったら音量を稼ぐことができるのか?見ている人に迫力を伝えるにはどうしたらいいか?も考えます。
ですが、テクニカルな分野を見てみると、男女問わず手をつけたがらないテクニックや奏法があるので、それを自分のものにできたらドラマーとして他と差別化できるんじゃないかという発想になると思います。
特に女性ならなおさらです!
もちろん上手いから売れる、テクニックがあるから売れるわけでは決してないですが、自分を商品として考えた時の売りが他とカブらないほうが良いのかなと思います。
別にドラマーとして注目されなくてもバンドができればそれでイイって人は別ですけどね。
足で全てのルーディメンツができるくらい足を自由自在に動かせるようになっても良いと思いますし、左足でクラーベを踏みながら演奏できるようになっても良いですし、世の見渡せば色々あると思います。
僕的にはアイドルみたいに可愛らしい女の子がそんなことしてたら面白いと思うんですけどね。
ま〜、そんな子が事務所に入ってデビューするとかなったら、可愛げがないからあんまりマニアックでテクニカルなことはするなとか言われるんですかね〜
なるべくアイドル路線で売っていくみたいなね・・・
ボーカルの◯◯ちゃんの邪魔になるから控えめにとか・・・
あ〜、やだやだ・・・
でも、負けずに頑張ってください!
色々言ってきましたが、今回の記事を読んでなんとなく直感的に思ったことを書いただけなので、共感できなければスルーして下さい。
では、特集記事の女性ドラマーについてはこのくらいにしておきましょう。
次に僕が楽しみにしていた、神保さん、沼澤さん、ポンタさんのインタビュー記事についてです。
まずポンタさんのインタビュー記事なんですが先日発売された「俺が叩いた。〜ポンタ70年代名盤を語る〜」の特別版的な内容になっています。
当時のレコーディング方法についても語られていて、ちょっとした音作りの参考にしてみるのも良いと思います。
こちらと併せて読むのが一番良いんでしょね!?
続いて、沼澤さんの記事なんですが。
昨年11月に来日した沼澤さんのアメリカでの学生時代の先生であり師匠であるジョー・ポーカロとの対談が掲載されています。
日本の大学を卒業し英語もわからないまま、単身アメリカの音楽学校に入学した当時の話などが聞け、沼澤さんの生徒としての熱意、ジョー・ポーカロへの尊敬の気持ち、当時初めてのジョー・ポーカロの授業で聴いた彼のスネアの音に感動したことなど当時のエピソード話も聞けます。
僕も日本の音楽学校ですがドラムを学びに2年間通っていたので、自分がその後尊敬していく先生の初めての授業って凄く印象に残っているものなんですよね!
あのビビッとくる感じ分かります!
それから神保さんは1/1に発売されたニューアルバム2枚の解説をしています。
そして今回はCD付きなんですが、神保さんのドラムソロが収録されています!
80年代をテーマにしたドラムソロで4分半くらいあるのですが、マニアックな奏法やフレーズはあまり使っておらず、誰が聴いても凄いと分かる派手なフレーズが多めのドラムソロになっています!
これは買うしかないですね!?
ニューアルバムからのPV動画貼っておきます。
ま〜、本を読んだだけでは上手くならないのでドラムマガジン読んでモチベーション上がったらあとは練習のみです!!!
Rhythm & Drums magazine (リズム アンド ドラムマガジン) 2016年… |