ドラマーで腰を痛める人は多数!ぎっくり腰にならないために
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先日、軽いぎっくり腰になりました。
ドラマーの人で、ぎっくり腰に限らず腰を痛める人は多いです。
そりゃそうですよね!?
イスに座った状態であんなに手足を激しく動かすことって、人間にとってものすごく不自然な動きですからね。
叩くフォームやペダルの踏み方がおかしな人・無理をしている人は、遅かれ早かれ身体を壊します。
しかし、僕は普段フォームや姿勢には気を使っている方で、今までドラムを叩いている時に腰が痛くなったことはほとんどないです。
今回のぎっくり腰もバンドの練習中に起きたのですが、ドラムを叩いている時に起きたわけではありません。
セッティング中に・・・
今回、ぎっくり腰になったのはバンドの練習中に起きたのですが、ドラムを叩いている時ではなくセッティングをしている時でした。
タイコ類のチューニングをしバスドラムにペダルを取り付け、タイコやシンバルの高さや位置を調整している時です。
ハイハットの位置を決めるために、イスから少し腰を浮かせ手を伸ばしてハイハットスタンドを引き寄せようとしました。
その時です。
ビキッと腰を中心に背中の方まで、今まで味わったことのない痛みが走りました。
今までも腰が痛いなと感じることはあったのですが、重いものを何回も持ち上げたりする時に起こる疲労による痛みのようなものでした。
「あ〜、腰痛いな〜」と言いながら、腰のあたりを手でトントンと叩くあんな感じのものです。
しかし、今回は明らかにヤバイ!身動きが取れない・・・といった感じでした。
意外とドラムを叩くときは痛くない
幸いなことに軽いぎっくり腰でしたので、スタジオ内でゆっくりとストレッチをしてなんとか動けるようにして、その日の練習は乗り切りました。
特に辛かったのは、前かがみになる時やシンバルの高さを上げるためにスタンドのネジを緩め、パイプを持ち上げるといった動作などです。
意外なことに、イスに座ってドラムを叩いている時は痛くなかったですね。
背筋を伸ばした状態だから楽だったんでしょうかね?
今後が怖い
まず、ぎっくり腰をやった時に思ったのが「今はスタジオの練習だからまだ良いけど、これがライブの転換の時だったらシャレになんないな・・・」ということです。
ワンマンライブでしたらセッティングはそのままですが、対バン形式のライブでしたら転換というものがあります。
自分の出番の前のバンドが終わったら急いでステージ上でセッティングをしなければならないですし、自分の出番が終わったら急いで持ち込み機材等を片付けなくてはなりません。
そんな時にぎっくり腰にでもなったらと思うと怖いですね・・・
そして、ライブでなくてもスタジオで個人練習なんかしている時に、そろそろ退室の時間とのことで片付けを始めたところぎっくり腰になってしまったら片付けどころではなくなってしまい、しかもすぐに次の利用者がいる場合だったら迷惑をかけてしまうことにもなります。
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危険なのは叩いていない時
ドラマーで腰を痛める人は、ドラムを叩くことが原因で腰を痛める場合があります。
無理な姿勢や激しいプレイをすることによって、腰に負荷がかかってしまうといった具合です。
しかし、今回の僕のように叩いている時以外にも危険はいっぱいです。
ドラムの機材って重いです。
僕は基本のドラムセットはありもののセットを使うのでフルセットまでは持ち込みませんが、それでも個人練習やバンド練習での持ち込み機材は多いです。
イスやハイハットスタンドやスネアスタンドは持ち込む人は少ないかと思いますが、僕は自分のものを持ち込みますしね。
ちなみにスタジオに置いてあるドラムのイスは調整してもグラグラしているものが置いてあることが多いので、自分のものを持って行った方が良いです。
ドラマーの方なら経験あると思います。あのグラグラがどうにもならない状態・・・
自分のプレイに影響がすごく出ますし、その不安定な状態でバランスを取ろうと腰に負担がかかります。
今回の僕のぎっくり腰とは違うケースになりますが、ドラムプレイ上での腰の故障予防として本当に重要ですし、姿勢や体の軸ってドラムプレイにおいてとても関係が深いので上手くなりたいならなおさらです。
本当、一般的な持ち込み機材としてスネアとペダルを持ち込んでいるのであれば、イスとペダルにした方が良いです。
もちろん馴染みのスタジオで部屋に置いてあるイスの状態を把握しており、問題ないことを事前に知っているのでしたら構いませんが。
軽装備のペダルのみ持ち込みって場合もごくまれにありますが、大体はこれくらいの機材を持ち込みます。
こういった機材を運ぶ時も危険なんです。
運ぶ手間を省くために、ある程度まとめて持ち運ぶので結構重いですからね。
それから、今回の僕がぎっくり腰になった時のようにセッティング中も危険です。
セッティングの微調整って、不自然な体勢だったり体に負担のかかる無理な体勢でやることが多いですからね。
本当、今回の原因にもなったハイハットスタンドって改めて確認しながら持ってみると、結構重いですからね。
ハイハットスタンドを引き寄せるために持ち上げる動作なんて、今まで何万回もやってきてるわけです。
ですが、急になるんですよね・・・
それから、こういった体の故障ってクセになるとも言いますしね・・・
もちろんドラム関連の動作以外にも、日常生活で腰に負担をかけている場合もかなりあります。
日々の生活上での動きも、見直したいものですね。
何に気をつけるか
今回のぎっくり腰の経験で、僕が具体的に気をつけようと思うことを紹介します。
ぎっくり腰になってから数日は痛みがありましたので、その中でドラマーとしてどういった動作が痛みにつながるのか?を確認しながら行動してみました。
まず、先ほども紹介した機材の搬入・搬出です。
これは日常生活で物を持つ時にも常に実践したほうが良いのですが、とにかくしっかりとしゃがんで物を持ち上げるということです。
膝を曲げずに、腰を丸めただけで下にあるものを持ってはいけません。
いくら軽いものでもダメです。
スティック1本拾うだけでも、しっかりとしゃがんで拾うべきですね。
そして、重いもの軽いものすべてのものを持ち上げる時に「よし!持ち上げるぞ!」と意識し、腰の感覚を確認しながら持ち上げてください。
明らかに重いものを持つ時でしたら、気合を入れて持ち上げますので物を持ち上げるという意識が働いていますが、軽いものや普段何気なく持ち上げているものほど危険です。
ものを持ち上げるという意識が脳に通っていませんから、腰もそれに備えていません。
若い時は何気なくやっていた行動でも、年齢を重ねるごとに筋力の低下や疲労の蓄積により、無意識にできる容量を超えてしまいます。
学生時代でしたら勢いよく何も考えずにカバンを持って学校に出かけて行きましたが、これからは出かけるときにちょっとカバンを持ち上げる動作をする時でも、「持つぞ!」と思ってからカバンを持ち上げてください。
これは元気なうちの10代であろうと、早い段階からやって習慣付けておいたほうが良いです。
もちろん重いものを持ち上げる時も意識するのですが、加えてゆっくりと持ち上げるようにしてください。
自分の腰に「大丈夫?大丈夫?」と常に問いかける感じです。
続いて、ドラムのセッティング時です。
ドラムセットについた状態でセッティングの微調整をする場合どうしても、離れたものに対して手を伸ばして行うことになります。
はじめ大雑把に置いた機材をだんだんと所定の場所にセットしていくわけですが、離れているシンバルを引き寄せようとする時はイスからしっかりと立ち上がり自分の体を極力シンバルに近付けてから引き寄せてください。
無理そうなら、早々にセットの外に回り込んでやってください。
タムやシンバルの高さ調節も、極力体を近付けてやってください。
横着をして手だけ伸ばしてやるのは、かなり危険です。
これは日常生活にも言えることで、部屋にあるちょっと離れた雑誌を横着をして手だけ伸ばして無理な体勢で取ったりするのも危険です。
-
しっかりと膝を曲げて、しゃがんで持ち上げる
-
物を持ち上げるときは「持ち上げるぞ!」と意識する
-
持ち上げたり調節したりする対象ものには極力近く
そして全てに共通することが
横着をしない!
ということです。
運動をしよう
ドラムの技術を上げるためや大きい音を出すために筋トレは必要ないです。
ドラムの技術とダンベルを持ち上げるような筋トレによる筋肉は、関連性はありません。
ですが、怪我をしないためという理由での筋トレは必要になってきます。
腰を痛める原因の一つに筋力の低下があります。
10代の時でしたら、特に鍛えていなくても学校の体育の授業で定期的に運動をしているのである程度筋力もあります。
しかし、高校を卒業してからは自分で意識的に運動をしないと、体を動かす機会ってほとんどないです。
ですので、自分の生活やドラムライフを豊かにするためにも運動をしましょう。
柔軟な体は怪我をしにくいです。
そのためにもストレッチをするようにしましょう。
ドラムを叩く前はもちろんですし、まだ体の硬い朝起きてからやストレッチ効果があると言われているお風呂上がりなどにストレッチを行い体を柔らかくしましょう。
そして背筋や腹筋を鍛える筋トレを適度にやることによって、腰まわりの筋力を低下させないようにすると良いです。
合わせてスクワットもやれば、物を持ち上げる時のしゃがむ動作がしやすくなります。
足の筋力が衰えていれば、膝を曲げてしっかりとしゃがむことが億劫になってしまいますからね。
定期的にマラソンをすることもオススメです。
足の筋力を鍛えられることはもちろんですが、なにより体力がつきます。
体力がないと、何をするにも横着になってしまいます。
ちょっと立ち上がることですら、面倒と感じてしまいますからね。
まとめ
腰は年齢関係なく誰でも痛める可能性があります。
そして、ほぼすべての人が現在、または将来的に腰に問題を抱えます。
そのためにも早い段階から、日々の生活やドラムライフをちょっとした心がけを持って送ってもらいたいです。
日本においてドラムという楽器は、非常に触れ合うことのハードルが高いです。
そんなドラムという楽器に興味を持ち、憧れ、好きになって叩いているのですから、みんなが長く続けられたらと僕は思います。
そのためにも身体の故障という要因のリスクを少しでも減らすことができるように、今後もオススメの対策やケア方法があったら引き続き検証や紹介をしていきたいと思います。
みなさん、この先もずっとドラムを続けていきましょう!
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