ドラムが上達したいのなら、出来るようになったことは出来なくしよう
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ドラムをやっている人ならば、自分がまだ叩けない内容だったり苦手な内容を必死に練習し出来るようにします。
出来ないことが出来るようになった時って嬉しいですよね。
そしてそこから、そのやっと出来るようになった内容を反復し体に染み込ませていくでしょう。
その後、ある程度反復し体に染み込みかなり小慣れたなと感じたら、次の課題を見つけ練習していくといった流れになるかと思います。
新しい課題にどんどんチャレンジしていくことは良いことです。
ですが、その練習して出来るようになった内容はそのままで良いのでしょうか。
その練習して出来るようになった内容は、とりあえず出来るようになっただけにすぎません。
同じことをやるにしても、そこから質を高めていくということをしていかなくてはならないのです。
そのために必要なことは出来るようになったことは出来なくすることです。
テンポを変える
これは実践している人は多いかと思いますが、出来るようになったテンポ以上のものでもできるようにすることです。
今できているテンポを10上げると、出来ていたものが出来なくなることは頻繁にあります。
そして、その逆にテンポを下げることによって出来なくなることも多いです。
テンポ120で出来ていたものを半分のテンポ60にしたら出来なくなることだったあります。
このように様々なテンポで出来るようにすることは、適応力や質を上げるといったことにつながります。
ゆっくりなテンポで練習すればそれだけ丁寧に1音1音を確認することができます。
細かな部分がより分かるので、質は上がります。
速いテンポで練習すればそれだけ自分の中の上限を上げることになります。
僕の捉え方としては、速いテンポで練習しマックススピードを上げるという目的は、それ以下のテンポで演奏した際に楽に叩けるというところにあります。
例えばテンポ160ぐらいでよく使う内容を、テンポ180で出来るようにします。
そうすれば使用頻度の高い、テンポ160で叩くときにかなり楽に叩けます。
これが自分のマックススピードがテンポ160だったら、いつもギリギリの状態で演奏することになりますからね。
つまり遅いテンポで練習して出来るようにすることも、速いテンポで練習して出来るようにすることも、実際に使う使わないは関係なく、実際に使うテンポでの質を上げるためということです。
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体の動きの条件を変える
先ほどのテンポの話は実践している人は多いかと思います。
では、出来るようになった内容に対して、体の動きの条件を変えることによって出来なくするということはやっているでしょうか。
先日このような動画をTwitterやInstagramにアップしました。
この練習はスネア上で3連符のアクセント移動をするという手の練習です。
実際にこの動画でやっている内容を説明しますと、ノーアクセントの部分はダブルストロークにしていて6連符の音符を叩いているのですが、普通に3連符のノーアクセントと考えてくれて構いません。
ちなみに最終的には3連符の4つ割りのアクセント移動をやっているので、最後の方は拍がわかりにくくなっていきます。
このような3連符の手の練習の場合、はじめは足を四分音符などの分かりやすいものでキープしながら練習します。
この条件で出来るようになったら、次は足のパターンを変えて同じ手の動きが出来るように練習してみてください。
動画では左足をハイハット、右足をバスドラムで「LRR」のパターンで踏んでいます。
これをキープしながら叩けるようにするのです。
そうすることによって、キックの音符の位置と手の音符の位置を丁寧に確認したり姿勢もしっかりとした状態でなければこの足のパターンをキープしながら叩くことが出来ないため質が上がります。
急にこのパターンで叩くことも難しいので、かなりテンポを落としてじっくりと確認しながら練習することになりますしね。
そして、手だけでなく足の精度も上がっていきますよ。
こういったことをしていると、いつの間にか手のパターンの質が上がりますし、実際の演奏でもよく使われる足を四分音符でキープするパターンは楽に演奏できます。
これも先ほどのテンポの話と同じように使う使わないは関係なく、実際に使うものの質が上がることにつながるということです。
ま〜、このLRRのパターンでしたらこれをキープしてドラムソロとかもできますしね。
まとめ
練習は使うものだけ練習していては、伸び悩むことに繋がってきます。
もう何回か言っていますが実際に使うもののを質を上げるために、使わないものを練習するんです。
そして、常にできないことにチャレンジしていくという精神も養っていくとが出来るのです。
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