そのテンポで本当に確認できてる?練習時のテンポ設定で注意すること
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ドラムの練習の系統というのは色々あります。
その中でも新しい内容にチャレンジするのではなく、毎回やると自分で決めている基礎練習の内容や、もう既にある程度小慣れてきているが自分の体に覚えこませるためにある一定期間毎回の練習でやる内容といった、主に確認を目的とした練習内容ってあると思うんです。
例えるとスポーツ選手が、素振り等でゆっくりと自分の体の動きや動作を確認しているような感じです。
ドラムの練習ではできない内容のものをゆっくりなテンポから練習するということは、一般的に広まっている方法です。
ですが、できるものもゆっくりなテンポで身体の動きを確認しながら叩くということも、重要になってくるのです。
手と足は両方動いている
身体の動きを確認するには、自分がしっかりと確認できるテンポまでテンポを落とすことが必要になってきます。
ですが、ただ落とせば良いってもんじゃないんです。
ドラムを叩くときはフレーズや内容にもよりますが、大抵は手も足も両方動いています。
手がメインの内容でも足が動いていたり、その逆だってあります。
シンプルな16分音符のタム回しをやるときでも、左足でハイハットを8分音符で踏み、右足でバスドラムを4分音符で踏んだりといった感じです。
ですので、手足のそれぞれに注目して、確認のためにテンポ設定をしなくてはならないのです。
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手足はそれぞれ確認基準のテンポが違う
目標テンポ120のフレーズがあったとします。
このフレーズは手足ともにわりと複雑かつ細かく動くフレーズです。
既にこのフレーズはまだぎこちなさは残りますが、なんとか目標テンポの120で叩けるようになっているので、あとはさらに小慣れるために何度も叩いて身体に染み込ませていきます。
ここでポイントとなってくるのが、目標テンポの120ではまだぎこちなさが残っているということです。
となると毎回の練習でいきなり120のテンポで演奏するのではなく、もっとテンポを落としたところから始めて身体の動きを確認しながら、徐々にテンポを上げて目標テンポで叩けるようにしなくては一向に精度は上がりません。
では、どこまでテンポを落として確認するのかということになるのですが、もちろんフレーズや叩き手の能力によっても変わってきます。
ちょっと例を出して説明しますが、先ほど言っていた目標テンポ120のフレーズですが、手だけで考えるとしっかり動きを確認できるテンポは100だとします。
次に足だけで考えると、テンポ80まで落とさないと自分の中で細かな確認ができないとします。
つまり手と足それぞれで考えると、しっかりと確認できるテンポは違うということです。
もちろん内容や人によっては、この手足のそれぞれの確認できるテンポが逆の場合もありますし、同じ場合もあります。
今回は手が100、足が80と思ってください。
既にある程度叩けるという落とし穴
では、しっかりと確認も含めどこまでテンポを落としてから練習しだすのかということなのですが、先ほどの例でいくと
手:テンポ100
足:テンポ80
この場合でしたら遅い方の、テンポ80からスタートするべきということはわかるとはずです。
80ならば手の確認範囲も、足の確認範囲も両方満たしていますからね。
ですが大抵はこうしないんです。
早い方のテンポ100からスタートしてしまうのです。
これは大きなミスです!
では、なぜこのようなことが起こるのか説明します。
今回の例では目標テンポ120ですが、既にぎこちなさはあるけれど120までは一応叩けているという条件があります。
これならばテンポを10落とした110でしたら、確認という要素を置いておけばある程度余裕を持って叩けます。
20落としたテンポ100ならばなおさらです。
これが落とし穴になるんです。
練習時間にも限りがありますし、他にも練習したい内容はあるでしょう。
テンポ100から始めて10ずつテンポを上げ、100→110→120とすれば3段階で目標テンポに到着します。
もしテンポ80から始めて10ずつ上げたら、80→90→100→110→120の5段階になってしまいます。
こうすると1つの練習内容に時間を取られすぎてしまいますので、100からスタートしてしまうのです。
たとえ100からスタートしても、さほど問題なく足を動かすことができますしね。
しかし、これだと毎回手に関してはしっかりと確認ができているのですが、足はしっかりとした確認ができていないので、だんだんと足の動きが崩れてきます。
そうすると、少しずつ本来の動きができなくなってきて「練習してるわりにどんどん下手になってきたな・・・」という現象になってしまうのです。
ですので、この場合でしたらスタジオの利用時間もありますし練習時間の関係で3段階にしたいのなら、80→100→120とした方が良いです。
もし間隔が開きすぎでしっくりこないようでしたら、1つのテンポの時間を短くする等して4段階ぐらいにした方が良いです。
まとめ
ドラマーも身体の確認作業は重要です。
確認作業を怠ると色々なところのバランスが崩れてきて、叩けていたものがだんだん叩けなくなってきます。
練習のテンポ設定は、確認作業を含めての設定をしましょう。
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